ペットを飼っていた場合に気をつけることは何でしょうか。
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りします。
ペットの汚れや傷み、そして臭いなどが気になる場合もあるかと思います。
その場合、まずは担当の営業マンがいれば、彼の意見がすごく参考になるはずです。
奇譚のない意見を求めてみましょう。
「臭いどう?」「正直に教えて?」という感じです。
築20年以内のマンションでは、ペットを飼えるところが多くなっています。このページをご覧になっている方にも、何らかのペットを飼っている方がいるかと思います。
ペットを飼っていたマンションを売却する時、一番の問題点は“臭い”です。
どんなに可愛いペットでも、臭いまでは可愛くはありません。しかし飼い主はペットの臭いに鼻が慣れてしまっているので、それがどれくらい他人に不快感を与えるのか分からなくなっています。
そこで担当に必ず臭いレベルを確認しましょう。担当の“遠慮”が出る場合もあるので、自分からペットに関する懸念事項を聞くようにしたり、営業が提案しやすいような状況を作ってあげる事も大切です。
もし、マーキング癖のあるペットだった場合、売却に当たっては大きなマイナス要因になる可能性が高くなります。臭いがきつく、消臭剤などでは消せないレベルになってしまうと、重要事項説明書などに記載して、買い手に説明する必要も出てきます。
フローリングの張り替えした方がいいか、もっと酷い場合はリフォームした方が良いのか、またその費用は販売価格からあらかじめ引いておく方がいいのかどうかなど、担当と良く話し合った上で決めましょう。特に築20年以内の物件は、本来なら室内もそのままで販売できるため、ペットが原因の追加リフォームは買い手に納得してもらうのも難しくなります。
かといって、ペットによって「荒れた」状態で販売したらどうなるか――どう考えてもマンションを売るのが難しい物件であるのは明らかです。
また、壁紙などに引っ掻き傷がある場合も、臭い同様飼い主は感覚が麻痺している事があります。飼い主にとっては取るに足らない傷でも、買い手にとっては「買いたい」という気持ちが冷めるきっかけになり得ます。一部の補修で済むか、全面的に張り替えた方が良いのかも、担当から意見を聞く方が良いでしょう。
先ほども言いましたが、飼い主は“慣れ”で感覚が麻痺しています。
「これでは売れない」「こうした方が良い」など、少しでも買い手に印象良くするためにどうしたら良いのか、担当の客観的な意見がとても重要になります。販売する前に担当と「ペット対策」をしっかり練る事で、安く買いたたかれるのを防ぐ事ができます。
内覧に向けてのペット対策としては、普段から換気を心がけたり、消臭剤を置くなどして臭いを少しでも少なくするようにしましょう。珪藻土や漆喰、炭など臭いを吸収する素材は、使い方次第でオシャレなインテリアにもなり、消臭と供に印象をUPする事もできるので一石二鳥です。
案内当日は担当と相談しながら、玄関に軽い芳香剤を置くと良いでしょう。とにかく玄関で良い匂いをさせる事がポイントです。最初から嫌な臭いを感じると、買い手はあなたのマンションを購入希望リストから外してしまいます。
またペット用トイレも印象が悪くなるので、内覧の間だけはトイレも片付けた方が良いでしょう。
また、ケージで大人しくできないペットであれば、散歩など外に連れ出す方がいいでしょう。大人しくできても爬虫類や昆虫類など、人によって好き嫌いがはっきり分かれるペットの場合、一時的にどこかに預かってもらうなど見学者の目に触れないようにする心遣いも大切です。
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りしました。
文責:宅地建物取引士 関谷健