以前に引き続き、売却会社が決まったら、担当営業に伝える事の続きお伝えします。
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りします。
今回は、ネット広告に関する事をお伝えします。
これから最低限、営業に伝えるべき事を言いますが、もし担当の営業マンに言いにくければ、「ネットで○○を必ず伝えよう…って書いてあったのを読んだので、伝えたいのですが、いいですか」のように、言いにくそうなスタンスでも良いと思います。
さぁ、はじめます。
以下を伝えてください。
目次
「物件の掲載は、1サイトに1つにしてください」
スーモ、アットホーム、ホームズ等を見ていると、同じ物件が、4つも5つも出てくる時があります。
(あ、これ同じ物件だな)
と思った経験がある人も多いと思います。
同じ物件が、4つも5つも並んでいると、どのような印象を持ちますか?
色々な印象があると思います。
例えば、
業者ごとに、写真や情報が違うので参考になる。
…という前向きな意見もあれば、
何度も何度も出てくるので、面倒。紛らわしい。なんで、同じ物件がこんなに掲載されるのかなぁ。やめて欲しい。
…という否定的な意見。
何とも思わない..
など、感じ方も色々あると思います。
でも、一番よく聞く意見はこれです。
「売れていないのかな」
なかなか売れなくて、苦しくなり、困ってしまい、たくさん出している。と思われがちです。これでは、あなたの家は、高く売れません。
ここで、質問です。
あなた(売主)の担当営業の役割は何でしょうか?
そうです。全不動産会社の「販売をサポートする事」で、その販売窓口となる事が役割でございます。窓口ですから、レインズに掲載すると色々な会社から、窓口に問合せがあります。
「スーモに乗せていいですか」
「アットホームに乗せていいですか」
と連絡がありますが、この業者からの問合せをコントロール(調整)するのが、窓口の仕事です。
担当営業が、他業者にいい顔をして、
あなたの物件のネット掲載を、たくさんたくさん許可したら、あなたの物件の印象は、どうなるでしょうか。
そうです「売れてなくて困っている物件」と思われてしまうかもしれません。
売れない物件=怪しい物件
売れない物件=値引きできる物件
なので、1サイト1つにしてください!と話をしてください。
複数の会社に売却を依頼した場合も一緒です。
A社さんは、スーモだけ、
B社さんは、その他全てのポータルサイト
という風に指示しましょう!
そうしないと、スーパーの2階や、ドン・キホーテのカバン売り場みたいに同じ商品が並んで売られる事になります。
日本橋三越のルイ・ヴィトンのように、商品は1つだけ。
…このほうが、希少性や品、そして、ゆとりを感じます。
「他社のホームページにも掲載してください」
「他社のホームページにも掲載してもらいましょう」
例えば、お近くの不動産会社などがいいと思います。
東急リバブルさん
三井のリハウスさん
野村不動産アーバンネットさん
センチュリー21さん
地元の不動産会社さん
などのホームページです。
そうすれば、広告範囲がアップします。
また、先述のように同じサイトで同じ物件…ではなく、1つの会社に、当然1つという形態で掲載されます。
例えば、東急リバブルさんに売却を依頼し、
東急リバブルさんのホームページとスーモしか掲載されていない場合と、
東急リバブルさんのホームページとスーモだけでなく、三井のリハウスさん、野村不動産アーバンネットさん、センチュリー21さん、地元の不動産会社さんにも掲載している場合と、
どちらが相場以上に売れそうでしょうか。
あなたが何も言わないと、前者だけになります。
依頼すれば、こんな事ができるんだ!という事を、知らない人が多いので、前者の広告範囲での販売が、ほとんどです。
だから、
相場以上で売れる確率は高くなります。
しっかりと担当営業に言いましょう!
本来であれば、
担当営業から「他社さんにも販売協力を依頼します!」と発言して欲しい所ですが、100%ないと思います。
もし、あなたが売却を依頼したい人が、今回の提案を断ったら、依頼する事をやめましょう。
あなたの事より、自分の事を考えている人です。
最後に、こう思っていませんか?
今回のような事って、本当にやれるのですか?
と。
普通にできます。
今までお伝えしてきたように、売却の担当営業の役割は、「他社の販売窓口」、他社の販売をサポートする役割なので、他社のホームページに、掲載するかどうか、決められます。
今回はここまでです。参考にしてくださいませ!
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りしました。
文責:宅地建物取引士 関谷健