今回は、「注意したい『2種類の査定』」についてお伝えします。
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りします!
この2種類の違いを知らないと大失敗します。
特に読んでほしい方は、
築年数の古い家にお住まいの方、
不便な場所だと思っている方、
自分の家が、売れるほど価値がないと思っている方、
自分の家を買う人はいないと思っている方、
以上のような「自宅 否定型」の人です。
また、
営業マンに対しても「私はいい人、いいお客」と思われたい人や、
目の前の人(営業マン)を、割と信用する人、
断れない人なども最後まで読んで欲しいです。
過去の事例、成功事例をお伝えしながら、今回のテーマ「2種類の査定」について説明します。
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セカンドオピニオンで救われた。
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〇〇万円、相場よりも高く売りました!…なんていう事例は私にはいくつもあり、そこは皆様、期待していると思います。
ただ、今回は、話をひっくり返します。
相場で売ったけど、〇〇万円得をした。
という事例です。
危うく騙されるところを救った話と言ったところでしょうか。
あなたもそうならないように、是非是非、参考にしてください。
Kさんは60代の夫婦。
世田谷区の築35年のマンションに
新築時から住んでいました。
お子様も独立し、ご実家に引越をする事になり、
売却査定を実施。
まず、某大手不動産の営業と相談。
査定を「7〜8件」を出すとの話でした。
金額提示日。
8件の査定見積書がならび、
営業マンは「最も高い金額の所と話を進めましょう」という、
このような状況でした。
あなたなら、どうしますか?
1、信頼できそうな人(会社)だし、こんなに沢山、査定してくれた。もう他に行っても仕方がなさそうだから、このまま進めよう。
2、査定してくれたが、大切な資産。他にも聞いておこう。
その場で決めるか、決めないか…
この2択になると思います。
結果、
私のお客様は2番を選び、私に相談しました。
でも、
業界の事を知らない、
もしくは、
営業に多く声をかけたくない場合、
1番で進めてしまう気持ちも理解できます。
最終的に私は、
1の最高額よりも、1100万円高く売りました。
3600万円が4700万円です。
では、何が1番では、いけないのでしょうか。
ポイントは「買う人は誰か」です。
今回のケースでいう、相談をした不動産会社(某大手不動産会社)は、買う人ではありません。
不動産の仲介業者で、売買の間に立つ仕事をするだけです。あなたのサポート役が仕事です。
では、今回の査定で買う人は誰でしょうか。
「不動産の買取業者」
「一般消費者、一般ユーザー」
のどちらでしょうか。
わかりやすく言い換えると、
業者か、業者でないか…です。
今回相談した不動産営業マンは、「不動産の買取業者」を対象に8社査定依頼して金額を提示しました。
最も高い金額であっても、不動産買取業者ですから、その金額に「利益をのせて」、再度、一般ユーザー向けに販売する事が彼らの儲けであり、仕事です。
だったら、あなた方は、最初から一般ユーザーを対象にして販売した方が、高く売れるに決まっています。
お分かりになりましたでしょうか。
誰を対象(買い手)とした査定書をするかで、結果が全く違います。
結果、お客様は、
2種類の査定がある事、業界の事、業種の違いに気づき、
私をパートナーに選び
売却活動をしてくれました。
2割超の金額を救われ、大変喜ばれました。
☆本日のメール講座のポイントを改めてお伝えします。
・査定は「業者の買取価格」と「一般ユーザーの購入価格」の2種類ある!
・セカンドオピニオンをしよう!
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あとがき
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査定には、「業者」査定というものがあります。
これを知らないと、先ほどのケースのように、一番高い価格で売れて、よかった!色々と見積もりをとっていただき、ありがとうございました!という、訳が分からない状況に、知らず知らずの内になってしまいます。
では何故、あなたを半分騙すような、査定をするのでしょうか。
買取業者が買うと、不動産の営業は、
1、早く取引が出来て、楽。
2、儲かる。
…からです。
1、のケースはプロ同士ですので、話も早く、
販売活動をしなくても良いので、楽です。
2、業者が買えば、あなただけでなく業者からも手数料をもらえます。
同じ取引で、報酬が2倍になります。
ざっと、こんな感じです。
今回のケースの場合、
あなたの資産価値は1100万円下がる。
あなたは、1100万円損をします。
が、
不動産の仲介手数料は、110万円が220万円になり、
仲介業者は、同じ取引で、110万円得をします。
「誰が購入する査定書ですか」など、しっかりと確認していきましょう。
不動産の査定の種類が2種類ある事を忘れないでくださいね。
よく見かけるケースですから。
こちらのページは、住宅不動産の業界歴25年、
2000人を超える不動産売買の相談に関わり、
「自宅マンションを高く売る方法」の本を執筆をした
マンション売却の専門家である関谷健がお送りしました。
文責:宅地建物取引士 関谷健