不動産会社の選び方/営業マン編(東京流!中古マンション売却術)

住宅不動産の業界歴25年、

2000人を超える不動産売買の相談に関わり、

「自宅マンションを高く売る方法」の著者の関谷がお送りしています。

 

 

さて、今回のテーマは、

「売却する為の不動産の選び方(会社編)」をお伝えします。

 

 

 

よく分からないマイホームの売却

始めての不動産売却

 

 

その結果はスタートの「不動産屋の選び方」でも、差が出ます。

 

 

 

例えば、税理士。

 

多くの方は税理士だから税金のことを何でも知っていると思われていることでしょう。
驚かれるかもしれませんが、税理士といえども『税』と呼ばれるものすべてに精通しているわけではありません。法人税・相続税・所得税など分野だけでなく毎年更新される税法によって得手不得手があります。

 

 

分かりやすく例えるとお医者さんと同じように専門分野があると言えます。

 

症状によって内科、外科、眼科、歯科など専門のお医者さんに診てもらいますよね。目が痛いのに眼科に行かず歯科に行く人はいないと思います。

 

 

 

税理士も医者も同じで得意な分野があるのです。

 

したがって、税金で悩み事があればその分野が得意な税理士に相談すべきです(その分野は大きく7つあると言われています)。

 

相続税の相談で、法人税に強い税理士に相談しても、最大のメリットがでるはずがありません

 

 

税金

 

少し長くなりましたが、

 

不動産も税理士と同じなんです!!!!

 

得手不得手がある!!!のです。

 

 

 

 

今回は「得手不得手がある」ことを知っただけでも、十分よいと思いますが、最後までお付き合いください。

 

 

さぁ、スタートしましょう!

 

 

 

 

目次

不動産屋はコンビニよりも多い

不動産屋は、コンビニの約2倍あります。

 

 

実際には、不動産屋さんは、全国で12万社超あります。

 

 

コンビニのように類似したものを扱っている訳ではなく、

冒頭の得手不得手をお伝えした通り、色々な種類がありますので、ここで分けてみます。

主に3種類あります。

 

1、売買業

2、賃貸業

3、管理業

 

売却に関わるの不動産分野は「1」の売買業になりますが、

 

「1」も更に、売買業・仲介業と分かれます。

 

 

売却時に、売買業と仲介業のどちらの会社に相談するべきかは、時と場合によりますが、

あなたの場合は、不動産「仲介業」が相談先になると思って間違いありません。

 

 

更に仲介といっても、投資物件を中心に扱っている会社マイホームが中心、戸建が中心

マンションがメイン、土地…借地や底地…など様々です。

 

 

 

混沌としてきた人もいらっしゃると思いますが、

ここまで大丈夫でしょうか。

 

 

色々な分野がある事を、知っておいてくださいませ!

 

 

 

例えば依頼先として、

 

知人が不動産会社に関わっているので、知人に売却を依頼する。

・所有アパートを、管理している不動産業者に、そのまま売却を依頼する。

・よく見る看板の不動産会社に売却を依頼する。

 

などが、私がよく耳にする話です。

 

 

 

こんな単純な関係だけで、売却会社を選んでよいはずがありません。

何が得意か、全く確認していないからです。

 

 

 

これが何故いけないのか、シンプルに解説します!

 

 

 

不動産屋を間違える、よくある事例。

今回は、よくある不動産会社の選択ミスを

2つの簡単な事例と、その後に起こる結果をお伝えします。

 

 

1、知人が不動産で、安易に依頼

知合が不動産屋という理由で売却依頼。

任せっきりでしたが、半年経過しても売却できない為、私(得意分野の不動産会社)に相談。

 

 

販売チラシは見づらい。

スーモに載っていない。

物件のアピールポイントも適格でない、などズサンなもので、売れるのも売れない状況でした。

 

 

 

フタを開けてみると、知人は主にワンルームの投資物件を売買していたのです。

その知人が携わる不動産売買の多くは利回りと呼ばれる「収益」だけを見ている方がお客様なので、物件の室内を見ずに契約するような方を対象に営業をしています。

 

 

 

だから、得意分野の不動産会社以上に、アピールポイントを考えられない為、魅力的な販売ができなかった事が、売れなかった原因として考えられるのです。

 

 

 

たとえ、知人であっても得手不得手は確認が必要です。経験値は本当に重要です。

 

 

最後は、6200万円で売っていた物件を5200万円まで下げたそうですが、再度、5980万円で、得意な売買仲介業者で売り直し、5950万円で取引しました。全然、違う結果です。

 

 

知人を判断するなら、何が得意とか、何を取引しているかを確認する事が極めて重要です。

 

 

 

 

2、若手営業マンが担当

これも、資産価値が5%は下がると思ってください。得手でも不得手でもなく、実力すらないパターンです。

 

 

 

やっぱり、ベテランはトークの引き出しが多い。

 

例えば、間取を見て良いところを出す場合、ベテランは、20個位はすぐに出ますが、新人は10個もすぐ出ない。

 

 

 

これは普段の営業でも大きな差となります。買い手のお客様に会った時、引き出しがポンポン開く人と、なかなか引き出せない人とは、全然違います。

 

 

買ってもらえるものも、買ってもらえない

 

 

 

付加価値をつけて、少しでも相場より高く売りたい!なんて、望めるはずがありません

若手は、別の人の物件で経験を伸ばしてもらいましょう。

 

 

 

大手不動産や、知人といって、あなたの大切な資産を安易に任せず、慎重にスタート段階をすすめていきましょう。

 

 

文責:宅地建物取引士 関谷健

 

 

 

 

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