自宅の買換え方法(先行購入編)

 住んでいるマンションを売って、新しく住むマンションを買う――この住み替えにはいろいろな方法があると以前に当ホームページ内でもお話してきました。

 

 先に買うか、後に買うかはケースバイケースです。その人のライフスタイルや資産、住み替えに伴うプランでどの方法がベストなのか変わってきます。

 

 ではどういう人が先に買っているか、どういう人が先に売っているか気になりませんか?特に自分はどうしようかと迷っている方は、気になるのではないのでしょうか?

 

  

 そこでいろいろなケースを集めてみました。どんな人がどのように住み替えを勧めたのか、是非、今後の計画の参考になさってください。

 

 

◆先に買うケース例

 

共働きのAさんの場合

 

 Aさん夫妻はともに正社員。フルタイムで働いていました。

 

 どちらもそれなりの責任のある立場であったため、二人で休みを合わせて引っ越しや物件探しに時間を割くというのが大変難しい状態でした。

 

 ローン残債がかなり残っていたので、ご夫婦は先に売却する事を希望されていました。

 

 しかし、お二人とも多忙である事、正社員という事で金銭的な体力もあったという事で、私は先に購入する事を勧めました。

 

 結果、Aさんご夫妻はまずは新居を探す事に専念しました。引っ越しして落ち着いてからマンションも無事売却でき、結果として限られた時間を有効に使う事ができました。

 

 

小さなお子さまがいたBさんの場合

 

 お子さまが生まれて手狭になったため、部屋数の多いマンションへ買い換えを決意したBさん。

 

 この先の教育資金を考えると、先に売った方が堅実なのでしょうが、引っ越しや仮住まいなどの手間を考えると……と、相談にお見えになりました。

 

 引っ越しの繰り返しでかかる負担などを考えると、やはり先に買って落ち着いて住み替えるべきと結論が出ました。小さなお子さまを抱えて引っ越し作業を繰り返しすのが大変な事はもちろん、お子さまへのストレスを考えると、間違いなく先に買う方が正解でした。

 

 心配だった資金も、Bさんがもともと住んでいたマンションが人気エリアにあった事で、早々かつ高値で売却できる可能性が高かったのとフラット35で住宅ローンを組む事によって目処が立ったので、先に新居を購入する事ができました。

 

 

戸建てからマンションへ住み替えたCさんの場合。

 

 Cさんは広めの戸建てに家族で住んでいました。奥様に先立たれ、お子さまたちもすでに巣立った後でしたので、ひとりでは管理も大変だという事で、一人暮らしにちょうど良い1LDKのマンションへ住み替える事にしました。

 

 手元にまとまった現金は無かったのですが、Cさんの戸建ての資産価値は購入予定のマンションの値段を上回っていたため、先に買っても大丈夫と判断しました。

 

 高齢者の場合も小さなお子さま同様、引っ越しの繰り返しは大きな負担となります。できるだけ一回の引っ越しで済むようにする方が望ましいと言えます。

 

 そしてCさんもお子さまたちの近くにちょうど良いマンションを見つけると、売却前に購入して、先に新居へ移ってから戸建てを売却しました。

 

 

希望のエリアに物件が少ない場合

 

 住み替え希望のエリアに、購入可能物件が少ない場合は、先に買った方が良いと思います。何故なら、仮住まい期間が長くなる可能性が大変高くなるからです。

 

 仮住まいが長いという事は、その分月々の家賃を長く払い続けるという事です。

 

 先に物件を買ってしまえば、家賃分をローンに回す事ができるので無駄がなくなります。

 

 仕事や学校の都合で、物件が少ない地域に住み替える場合、まず条件に合う物件を確保してから、落ち着いて売却を始める方が精神的な負担も少なくなります。

 

 Dさんの住み替えもそのようなケースでした。

 

 実家の都合で選んだエリアには、購入できる物件が大変少なかった上、そのエリアに引っ越さなければならない時期も決まっていました。

 

 Dさんはこれはと思う物件を見つけたのですが、自宅マンションが売れるまで待っていると売り切れる可能性がありました。そこで先にその物件を購入し、引っ越し後に売却を行いました。

 

 

資金力のある方

 

 ダブルローンを組む資金力がある方全てに言える事です、

 

 仮住まいを探す手間や引っ越し回数をいたずらに増やすのであれば、先に物件を購入して一回の引っ越しで住むようにした方が間違いないと言えます。

 

 理由は本文で述べていますが、トータルな負担を考えると、先に購入してしまった方が楽なのです。

 自宅マンションを「売って」「買う」という事を同時に済すより、まずは「買う」事に専念して、新居に落ち着いてから「売る」事に専念する、このメリットはとても大きなものだと言えます。

 

文責:宅地建物取引士 株式会社関谷健不動産販売 代表 関谷健

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