一括査定サイトの仕組み・オススメの使い方!(東京の自宅マンション売却法) 

株式会社関谷健不動産販売です。

住宅不動産の業界歴25年、

2000人を超える不動産売買の相談に関わり、

「自宅マンションを高く売る方法」の著者がお送りしています。

 

 

一括査定サイトが増えてきましたね。調べたところ21社もあります。

今回は、具体的に売却を考えたときに注意したい「一括査定サイトの使い方」をお伝えします。

 

以前もこのホームページで書きましたが、改めて述べさせていただきます。

 

 

早速、サイト運営会社の一般的な「設け方」をお伝えします。

簡単な仕組みです。

 

そのサイトで、あなたが査定をしたいと選んだ会社から集客料として1万円〜3万円の報酬をもらっています。

 

 

例えば、自宅マンションを売りたいと思い、一括査定サイトで10社選択したとします。

そのサイト運営会社の集客料が2万円だった場合は、20万円が得られるという仕組みです。

 

 

 

凄いですよね。

運営会社からすると、あなたが依頼しただけでお金が入ってきて、不動産会社からすると、依頼された分の支払いをします。

 

それだけ、売却したい人の集客は不動産会社にとって難しいという事なんです。

 

 

一方、そのサイト運営会社にお金を支払っている不動産会社の立場からすると、あなたが10社依頼依頼したら少なくとも10社以上はライバル競合がいる事になりますので、しのぎを削ってアポをとって、面談して、売却を依頼されたいと思う事になります。

 

 

仮に平均4000万円のエリアだった場合、仲介手数料は最大126万円です。

不動産会社の一般的な広告に使う金額は売上の10%前後が平均なので、他に何も広告をしていなければ、126万円の10%の12万円の中で1件は成約をしたいと計算して経営します。

 

 

つまり6件査定がきたら、1件成約したいとなります。

1万円の一括査定会社であれば、12件に1件の成約を目指します。

 

これ結構難しいんですよ。

だって、皆が必ず売却を前提に依頼をしていないので、数字をみたら「だいたい分かりました!数年したら売却するので、よろしくお願いいます」となりますので、その後は、DMや電話、メールなど定期的に連絡をとってフォローする事になります。

 

 

ですが、不動産会社も言葉は信じず、必死で本音を得ようとしますし、各社営業マンが必死で自宅マンションの売却を得ようとします

 

 

不動産会社の経営者・営業マンと、一括査定サイトの関係性が少し理解できたと思います。

整理すると、不動産会社が一括査定サイト運営会社に支払う費用は安くない上、ライバルが多いという事です。

 

 

 

最近、大手6社はタッグを組んで大手6社だけを査定できる一括査定サイトを作成しました。

ライバル会社が手を組んで、サイトを作成するとは、余程の費用が掛かっている事や、一括査定を利用する一般ユーザーが増えたという事だと思います。

 

 

一般の人が、不動産会社に行って査定を依頼するより、金額を知るだけならネットは気持ち的にも楽ですからね。

利用したい気持ちはよくわかります。

 

 

ちなみに私はどの一括サイトにも登録していません。

費用がかかりますし、紹介や本・このサイトの相談だけで十分です。

 

ライバルが多いし、査定書を作成するのにも時間がかかりますので、効率が悪いというのが理由です。

 

しかも査定依頼が来たら、電話をするのが鉄則と運営会社に教育されます。

たとえ「電話はしないでください」と書いてあっても、電話をします

その電話の順番が早い程、アポが取れるそうです。

 

 

依頼したお客様は、最初は査定を依頼しているので、安易にアポを締結しますが、

その後も他社から電話がガンガン掛かってくるので、3社目以降は断り、5社目以降は着信拒否するそうです。

面白いですね。笑

 

 

まぁ、私は仮にアポや商談が獲得できる鉄則がその方法だとしても、ガツガツした感じや、お客様の希望を裏切る事は好きではないので、紹介や本やホームページからの問合せだけで生きています。

 

 

話がそれましたね。

 

一括サイトの注意点です。

 

1,電話攻撃

お伝えしたように、不動産会社も安くない費用を払って集客していますので、しつこい位に電話をしてきます。そのつもりで一括査定を利用しましょう。

 

2,査定金額の信用性が低い

高く査定してきます。競合数が多いので、えんぴつをナメて査定額を高くして提案します。査定額が高いと、高く売れると一般の方が思うからです。査定が来たら、平均より5%ダウン位で考えるとよいでしょう。あまり安い査定を出されても嫌ですが、高く査定を出す会社にも注意しましょう。あなたに好意を持ってもらいたいだけで、正直で正確な査定とは決していえないです。

 

 

主にこの2つが注意点です。

 

ではどのように利用したらよいでしょうか。

 

 

 

一括査定の利用方法

1,今後どうするかの計画を立てるために数字を出してもらう

電話攻撃に耐えないといけないですが、3−4社位なら大丈夫でしょう。

訪問するよりは気楽ですし、お金もかかりませんので、計画を立てるにはもってこいです。

その4社の査定が来たら平均を出して、そこから5%マイナスした金額で売るか貸すなど判断しましょう。

 

 

2,営業マン探し

対応のよい営業マンに出会えるかもしれませんので、そこに期待しながら人を見ていきましょう。

 

 

 

最後のアドバイスとしては、

査定会社と売却会社とは分けて考えると良いと思います。

 

査定数字が悪くても、信頼できそうであれば、他の査定から算出した数字から金額を上乗せして、その信頼できる営業マンに依頼すると良いです。

 

 

このホームページで何度もお伝えしているように、不動産の悪さの多くは売却になりますので、信頼できそうな会社・人を選ぶのは、絶対に大切です。

 

 

更に、別の一括サイトでもよいので、大手、中小、地元など色々な人のセカンドオピニオンも聞いておきましょう。大手ならでは地元ならではの話になったり、売却以外の提案がでたり、思いも寄らない方法がみつかる場合もあります。

 

 

大きな資産の売却になりますので、医療の手術前と同様に「セカンドオピニオン」を通じて、最終的に売却を依頼したい会社を見つけて進めていきましょう。

 

 

 

基本的には、一括査定サイトの利用はお勧めしませんが、

最近はそうでもありません。

 

1社だけ、もしくは大手だけ2社などで話を進めるくらいであれば、

そこに一括査定サイトの不動産会社も巻き込んで、色々な意見を聞く方がよいと思ってもいます。

 

 

株式会社関谷健不動産販売

代表取締役 関谷健

「自宅マンションを高く売る方法」の著者

 

 

 

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