なぜ当社は一人で経営しているのか。
これはお客様からとてもよく聞かれる質問です。
不動産の売却は、一度の判断や商談で数百万円、時には一千万円単位の差が生まれる世界。
つまりこの仕事は、担当者の「考え方」や「姿勢」ひとつで、お客様の人生に大きな影響を与える仕事でもあります。
本来であれば、どんな営業マンも不動産のプロとして「この方にとって何が一番いいのか」を考え、たとえ会社や自分の利益が減ったとしても正直に提案するべきです。
ただ、それをやり続けるのは簡単ではありません。特に若い営業マンほど、目の前で自分の報酬が大きく変わる場面では、気持ちが揺れやすいのも事実です。

営業マンを雇い、何も知らないお客様に「今が売り時です」「売ったほうが得です」と会社のために動いてもらい、自分は前に出ずに経営だけする、というやり方もできるでしょう。
実際、そういうビジネスモデルの会社はたくさんあります。
私はこの業界に約25年います。大手も経験し、多くの営業マンを見てきましたが、「本当にお客様のために」動いている人は、決して多くありません。会社の看板や派手な発信よりも、実際の結果を左右するのは「誰が担当するか」だと感じています。
この仕事で誠実な提案を貫くには、金銭的にも精神的にも余裕が必要です。目先の利益に左右されない状態でなければ難しいからです。
そういう人材を雇い続けるのは現実的ではないと考え、「会社を大きくする」よりも「自分が責任を持つ」ことを選びました。
一人で経営しているのは、お客様に対して最後まで正直でいるためであり、正直であり続けられるのは自分しかいないと思っているからでもあります(人が信じられないのは良くない事ですが)
不動産は人生に深く関わるものだからこそ、私は会社の看板ではなく、自分の名前を社名にもつけて、専門家としてこの仕事をしています。
